はじめまして!
高校教諭のさくと申します。
私は、「2か月の準備で、倍率10倍の教員採用試験に合格」することができました。
このブログでは、
・短期間で教員採用試験に合格する方法
・教師として楽しくキャリアを築く方法
をお伝えしていきます。
私は、大学4年生の教育実習が終わってから本格的に試験対策を始め、
1か月後に行われた1次試験(筆記試験、集団面接)を突破、
その翌月に実施された2次試験(小論文、個人面接、模擬授業、英語実技試験)を突破、
合格することができたのです。
教師になってからは、
英語の授業に加え、担任、部活動顧問、進路指導など様々な業務を経験し、
忙しくも元気いっぱいの生徒たちと
人材育成のプロである素晴らしい同僚の先生方に囲まれ、
「教師以上に最高の職業はない!」と心から感じ、
自分が教師であることに誇りを持てています。
現在は育児休業中ですが
・3年間休んでも職場が確保され、給料が下がらない
・コロナ禍でも減給なし、安定して、いい収入を得ることができている
など生活面でのメリットもあり、今はとても幸せです。
_合格できたのはどうせたまたまでしょ・・・?
_才能があったからでしょ?
そう思われるかもしれませんが、私はごく普通の大学生でした。
以下、私がどのように短期間で合格を掴み取り、
世間から「超ブラック」といわれる教師の仕事を楽しみながら、
キャリアを築けるようになっていったのか、お話させていただきますね。
心がグラグラで終えた教育実習と就職活動
大学時代は正直、教師になるつもりは全くなく、
学部は英米学科で、教育とはかけ離れた学問を履修していました。
成績は下から数えたほうが早く、単位さえとれたらOKのレベル。
アルバイトやサークル活動を楽しみすぎて、
テスト前は友達からレジュメをコピーさせてもらい、
一夜漬けでテストに臨む。
教員免許取得のために必須だった「民法」の授業は、
感覚だけで解答し、見事に全大学で最下位のスコアを獲得(笑)
(さすがに焦り、期末テストは少し真面目に取り組み何とか単位は取れましたが・・・)
教職課程(教員免許を取るためのコース)も受講していましたが、
「免許さえとれたらいいや」
という、本気で教員を目指す人や大学の先生方にとっては
かなり失礼な学生。(本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。。)
教育実習も一生懸命やりましたが、
「よし!先生になるぞ!!!」と燃えるほどの熱量を持てず終わりました。
教員の長時間労働問題や
モンスターペアレントの問題を
よくニュースで見ていて
自分は教師としてやっていける自信を持てずにいたからです。
この時、大学4年生の6月。
企業の就職活動は最終選考の時期で、
友達は続々と内定を貰っていました。
教員を目指す友達は既に予備校に通っていて、
すでに何週か終えている状態。
たくさんの友達がSNSに
「就活終わりました!」
「採用試験に向けて頑張ろう!」
と投稿しているのを見ては、
焦りと不安でいっぱいに、、。
場当たり的に応募した企業も、全て1次選考で落ちました。
(エントリーシートも自己流で、SPの勉強もゼロなので当たり前ですね。)
焦りと不安で過ごす中、
自分の心に唯一あったのは、教員採用試験を受けることでした。
なぜなら、
日程的にまだ受験可能だったということ、
不合格でも常勤講師で教師にはなれるから、働き口はあるし、
それでいいや!
と思っていたからです。
「教師になりたい!」「受かりたい!」
ではなく、
「とりあえず」という気持ちだけだっだのです。
周りの友達が内定をもらったり、
前向きに採用試験の勉強に取り組む中で、
不安で焦る自分から逃げ出したい一心だったと思います。
しかし、
「あること」がきっかけで
「現役で一発合格して絶対に教師になる!」と一念発起します。
ある人からの電話で教師になる決意が固まる
それは30年以上教師として生きてきた父親からの「ある一言」でした。
「とりあえず採用試験は受けて、でもどうせ不合格だから
来年からは常勤講師としてどこかの学校で英語の先生になるわ。」
父からは思わぬ返事がありました。
「そんな気持ちで採用試験を受けるな。
教師をナメとるんか!ふざけるな!」
電話越しの怒鳴り声でした。
父の喝は続きました。
「講師として働きながら採用試験の対策をするのはかなり大変。
本気で教師になりたいなら、一発で合格しなさい。」
この父親からの喝で
「自分は本当に教師になりたいのか?」
「教師になる覚悟はあるのか?」
…頭痛がするほど考えました。
教師になったとしたら、日本の子供たちに何を伝えられるだろうか?
私の授業を通じて何を教えたい?
大学時代に学んだことや、日々考えたことを思い返し、
自問自答しました。
私は元々、国際協力の分野に興味があり、
いつか、世界中の貧しい子どもたちを助け、
教育を受けさせてあげたいと思っていました。
その夢を叶えるため、大学を1年間休学し、
東南アジアで教育支援ボランティアをしながら旅をした経験があったのです。
写真を見返しながら、ある出来事が脳裏を横切りました。
それは、旅先々で出会った様々な国の人たちから
「日本人はなぜ英語ができないの?」とバカにされ
悔しかったことでした。
_英語のできる日本人を増やしたい。
そんな気持ちが沸々と湧いてきました。
世界中の子供たちに質のいい教育を受けさせたあげたい。
そんな壮大な夢を描いていましたが、
日本も世界のうちのひとつ。
グローバル化が進む世の中で
日本人も英語はできたほうが絶対にいい。
でも、英語を話せない日本人が多すぎる、、。
世界中の人たちから「日本人=英語ができない人種」
と思われている。
他国の子供たちのために活動することも大切だけど、
日本の子どもたちにも出来ることはある!
そう強く思いました。
そして、ようやく「教師になりたい」と確信し、
「とりあえず採用試験を受けよう」から
「絶対に合格してやる!」に変わりました。
1か月で仕上げた1次試験と2次試験
しかしこの時すでに6月下旬。
1次試験まで1か月しかありません。
追い込まれた私は、
・書かない筆記試験&小論文対策
・自分と向き合う「自問自答式」面接対策
の2つを軸に対策を練りました。
1次試験は一般教養・時事問題の筆記試験と集団面接でした。
筆記試験に関しては、時間がない中、
効率よく膨大な範囲の知識を覚える必要がありました。
ここで私が行ったのは、
「書かない」勉強法。
時間がなかったので、とにかく参考書をざっくり読み、
何周も繰り返し読むことをしました。
「それでできるの?」と思われた方。
安心してください。
私は見たらすぐに覚えられるほど記憶力が優れているわけではありません。
ただ、効率よく、無駄を省きながら読み込んでいく方法を実践すれば
誰でもできます。
具体的にどのように勉強していたか気になる方は
こちらの記事をご覧ください。↓
筆記試験、本当に1か月で出来たの?!当時の「1日の過ごし方」大公開!
小論文対策も、書いて誰かに添削してもらう時間はなかったので、
こちらも「書かない対策」を取りました。
小論文についての参考書を1冊用意し、
・様々なテーマに関して自分の意見を持つ
・小論文のルールに沿って書けるようにイメージトレーニングをする
を重点的に行いました。
面接に関しては、
「自分らしさ」を追求し、
簡潔に言語化できるようになることに、一番時間を費やしました。
予想される質問に対して、
「自分が教師としてどうするか」を考え、
「様々なタイプの質問に対して返答する」癖をつけることで
どんな質問にも落ち着いて考えられるようにしたことが
合格するうえで大きな鍵になりました。
私が受けた面接は
1次試験の集団面接、2次試験の個人面接、
加えて、教科が英語なので英語面接の3種類がありましたが、
全てに共通して「自分らしさ」を持つことは一貫して重要だと思います。
面接対策についての記事はこちらからご覧いただけます↓
倍率10倍の教員採用試験に合格
緊張と不安もありましたが、
「絶対に合格してやる」という強い覚悟と
・書かない筆記試験&小論文対策
・自分と向き合う「自問自答式」面接対策
この軸を徹底したおかげで迷いはありませんでした。
結果、わずか2か月の準備期間で合格することができたのです。
教師として楽しくキャリアを築く
倍率が高く難関といわれている教員採用試験ですが、
「正しい」対策を練れば合格することができます。
「正しい」というのは、
「なんとなく受験する」グラグラした気持ちを捨て、
「教師になったら何がしたいのか」「子供たちに何を教えたいのか」
の軸をはっきり持つことから始まります。
「あなた」という唯一無二の存在が教師としての価値になり、
「あなたらしさ」を武器に採用試験に臨む。
このブログを見てくださったあなたには、「今年」中に合格し、
春からは笑顔で教壇に立ってほしい。
そして、
教師になった後も
あなたの人生を楽しみながら教師としてキャリアを築いてほしい。
そんな思いを込めて、ブログを発信していきます。